ベンチ外だより

バスケについて書いています!Bリーグのハピネッツを応援しているので、そのことについて書くことが多いです。記事に書いてあることは自分なりの価値観に基づくものです。かなり変わってるものもあると思いますがご容赦下さい。

小野寺翔太のPGコンバートは果たして正解だったのか?

今シーズンに関して、現段階で言わせてもらうと

失敗

まだ結論づけるのは早いという意見が聞こえそうだが、苦戦していることは明らか。成長の可能性を謳っていたらキリがないのでここではそう結論させてもらう。

 

今季岩手から移籍してきた小野寺翔太選手

彼は、今季入ってきた選手の中で一番の有望株だった

あのカズさんが欲しがった話もあったとかないとか。

彼がハピネッツに入る前どんな選手だったかは次の動画を見たら分かる。

2015ハピネッツ『イースタンファイナル 秋田vs岩手』全得点 - YouTube

 

彼は立派なSGである。そのことは文句のつけようがない。

 

まず、そもそもの問題として

ハピネッツは小野寺をPGにコンバートすることになった。

何故?

普通に考えたら、わざわざ稀有な得点感覚を持つSGを、PGにコンバートさせるのは一か八かというところだ。

何故ならPGはポジションとしてやることが半端なく多い。下手を打つと、その仕事量に今までの自分が押しつぶされるからだ。

 

ハピネッツが彼をコンバートした理由についてはこう考える。

今オフのハピネッツにて

安藤いなくなったわ…やべぇ、代わりがいねぇ…(苦肉のレンタル移籍に留める)

徳永取ったけど…

水町はもう年だしな…

マジでPG足りなくね?

以上

 

普通に考えてPGをおいそれと離すチームいないしね、しょうがないね

選手のクオリティ考えたら小野寺が一番可能性あったわけですわな

 

本題、何故失敗かというと

上にも書いた通り、PGとしての仕事量に自分の良いところがなくなっているから。

小野寺の良いところは鋭いドライブと3P

その得点能力の高さである。

ただ、シーズン前半は成功だった(に見えてただけ)。

PGというポジションにとらわれず、持ち味を生かして勝敗に関わった。

しかし、シーズンが進むに連れ、相手のディフェンスシステムは整い、ハピネッツ対策が取られるようになった。

いよいよ本格的なPGとしてのクオリティが求められるようになったら、見事に自分の良いところを出す余裕がなくなった。

彼の中で、自分が得点するという選択肢はどんどん遠ざかっている。

また、そもそもの問題としてPGとしての仕事が出来ていないのも問題だ。

その証拠に、今では一時期苦戦していた徳永のほうが、よっぽどオフェンスが良くなる。

 

これから成功するには

まずボール運びを修正すること

オフェンススタート位置がまず良くない。

具体的には

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ここで止まらない。

ディフェンスがいなくてもだ。ここでドリブルの推進力を失うと、プレッシャーをかけられやすく、体でガードすることが多くなる。

3p打てない、ドライブしにくい、パスの距離が長い。デメリットのことの方が大きい。

目標は

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ここまで押し込んでからストップする。

彼はドリブル得意じゃないみたい(本人談)だけど思い切りでここまでガツガツ運んでもらわないと困る。

でないと、彼が得点する形すらできない。

 

他にもあるが、まず優先事項はこれだ。

 

 

目指すべき目標

彼がPGにコンバート成功したと言えるのは

自分の得点能力プラスおまけで標準的なPG能力

が身につく。

つまり

自分が思いっきり攻められる形が作れるようになる

ときだ。

彼の得点感覚は貴重なもので、決して消してはならない。

秀でたPG能力まで行かなくても、普通のPGスキルまで装備できれば良い。

それだけで彼の得点能力は十二分に威力を発揮できるだろう。

まずは、そこまで行くのが大事。

 

彼の成功は、世界で流行りの、自分が決定力を持つPGになりうるので

とてもロマンがある。

もし成功すれば、十分日本を代表する選手になれる。

 

次は奈良戦

チーム力的に余裕があるので

彼本来の立ち回りを少し取り戻せれば、締めくくりにむけた良い材料となる。

逆にできなければ…

ファイナルで痛い目を見るだろう